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ひとり娘の成長記録

発達障害児の子育ていろいろ

2歳(母親にしかわからない「目が合わない」ということ)

目が合わないと気付いたのは、

落ち着きのなさやいろんなことに疑問を感じてケータイで調べたら、

発達障害自閉症スペクトラム)の子のいくつかの特徴の中に、

「目が合わない」というのがあった時。


あれ?うちの娘ってちゃんと目が合ってたっけ?というか私も家事やりながら話しかける時は子供の目を見ずに話すことが多かったから、特に意識してなかったな。

けど子供の視線を感じたことってあまりなかったかも?


試しに話しかけてみる。反応は薄い。目も合わない。

本の図鑑を開きながら、「りんごは?」と聞くとちゃんとりんごを指差す。

けれどそのあと私の方を一度も見ない。

何度繰りかえしても、やっぱり顔は本へ向いたまま。

途中、質問をやめてわざと無言になってみる。

普通なら、「あれ?なんでママ問題出さないの?」のように、言葉ではなくても視線を送って来るはず。

でも一度もこっちを見なかった。

目が合わない、、こんなに合ってなかったっけ?全然合わないじゃん。なんで今まで気付かなかったんだろう。


そこから毎日、

「やっぱり目が合わない、自閉症かも」

「あれ、今ちゃんと目見てたな、勘違いかな」

毎日の1つ1つのコミュニケーション、仕草や動作にそんなことを思いながら、不安になったり安心したりを繰り返す苦しい育児でした。


2歳半頃。目の合わなさを確信した出来事がありました。

近所でベビースイミングの体験をやっているというので、試しに行ってみることに。申込をし、当日までにフィットネス用の水着を買い、娘の水着も帽子も買い、少しワクワクした気分でした。

この頃には人見知りも少しずつ落ち着いてきていたので、習い事でも始めれば集団の力で自閉症スペクトラムと疑われるような部分も改善するんじゃないか、という期待も込めて、参加することにしました。

ベビースイミング体験当日。まず水着に着替えるという難関。

家から着て行きましたが、服を脱いだり、荷物を手早くまとめたりしなくてはなりません。

娘は私の着替えや準備をそばで待てるわけもなく、ロッカールームの中を走り回る。他の親子に近付いていく。始まる前からヘトヘトです。

なんとか終えたところでプールサイドへ。

みんなが揃う前の待ち時間、プールサイドに用意してあったおもちゃでなんとか時間を潰していました。

時間になり、先生から集合がかかる。もちろん娘はおもちゃを手放したくなくてグズる。

無理やり抱っこしてなんとか先生の前へ座りました。全部で8組ほどいました。

みんなママの膝に抱っこしてそれなりにじっとしていました。

しかしこの間もちろん娘がじっとしているわけもなく。

おもちゃが触りたいと身体をうねうね。なんとか抱っこをすり抜けようとする。

先生の話は挨拶程度でしたが、娘がいつ大泣きするか、暴れ回らないか、大声を出さないか、途中棄権しないか、、

そんなことを考えながら必死に娘の気をそらし暴走を阻止しているときの時間は、1分が1時間にも感じるのです。

このようなことはどこへ行ってもありました。だからといって慣れてもいないし、ヒヤヒヤしますし、笑顔もひきつります。

娘は多動+待つのが苦手(自閉症スペクトラムの特徴のひとつ)+イヤイヤ期ですから、待てるわけがないのです。


その後なんとか「じっと話を聞く」という魔の時間が終わり、準備体操が始まりました。

音楽が流れ、聞こえてきたのは娘の大好きなポニョの曲。

嬉しそうに、斜め上を見ながら口ずさみ、身体を動かします。

けど娘の目線はずっと斜め上。

先生の方を見ませんし、私の方だって全く見ません。

笑顔でポニョだね〜!手をブラブラ〜!なんて言いながら話しかけたって無視です。目は合いません。完全に自分の世界です。

みんなは先生やママの真似をしながら、(真似をしようとしながら)なんとなく体操していましたが、娘は全くできていませんでした。

その後プールに足をつけたり抱きかかえて泳いだりいろんなことをしましたが、

他の親子がにっこり目を合わせながら、きゃっきゃと笑い合いながらベビースイミングを楽しんでいる中、

私は一度も娘と目が合いませんでした。

楽しいねー!気持ちいいねー!

必死に話しかけて必死に笑いかけても、娘は笑ってはいるのですが、視線はプールの外や斜め上。もちろん「うん」と頷くことも言うこともありません。

逆にこれだけ目を合わせない方が難しいんじゃないかってくらい見事に一度も合いませんでした。


家ではわりと目が合うのですが、やはり周りに刺激が多かったり、外出してる時などはほぼ最初から最後まで目が合わないことが多かったです。

(後にわかったのですが娘は音に対して敏感なところがあり、さらに自閉症スペクトラムの子はガヤガヤしているところでは自分にとって必要な音や声を選んで聞き取る能力が低く、全部の音、声が同じ音量で入ってきてしまうのであちこち気がそれてしまう、という子もいるそうです。)

この、「家では目が合う」というのがまたややこしく、実際、パパやじぃじばぁばは、後に私が目が合わないということを話しても、たぶんピンと来なかったと思います。目合うし、反応もあるじゃん、って。

それは、外へ連れ出したり、いろんな集まりに参加したり、静かな場所、賑やかな場所、子供がいる場所、大人しかいない場所、、など、いろんな場面での子供の様子や、他の子との違いを普段から見ている母親にしかわからない、母親しか気付けない小さな違和感なんだと思います。

おうちと、お外とでは、子供の様子もまた違うんです。


話は戻り、ベビースイミング体験は最後までこんな感じでしたので、もちろん入会の申し込みはせずに帰りました。今、この子に必要なことはもっと他にあるはず。「療育」という言葉が浮かんだのもこの頃だったかもしれません。


そしてこの日の出来事で周りの親子の様子との違いや、娘の目の合わなさを痛烈に感じたことで、やっぱりこの子は発達障害だ、むしろ発達障害じゃなかったら何なんだ、もうそれ以外考えられない、と感じました。